大型商用車の安全装置として 、 '91 年から発売開始した NRS 流体式リターダ R120 は 、 その強力な制動力でユーザーから高い評価をいただいています 。 先ごろ 、 100 万 km を走破して稼動中の大型トラックがあることを知り 、 ユーザーの評価を直接伺い 、 またリターダを回収調査しました 。
その結果を以下にレポートします 。
車両データ
車両は日野自動車大型トラック/U-FN1KWB-10381
総重量/ 20 トン 最大積載量/ 10 トン
納車日/ 94 年
0
7 月 29 日
回収日/ 98 年 11 月 20 日
主運行路は大阪 ― 東京間
リターダデータ
最高制動トルク/ 2000Nm ( 204kgf・m )
制動力切換/ 5 段以下
制動油/エンジンオイル
リターダ質量/約 60 kg
商品番号 W200700002
製造番号 W0070356
( 右写真 : 回収したリターダ R120 )
1. 制動力に低下無し 。 左図の通り 。
2. 油漏れ無し 。
3. ベアリング異常無し 。
4. 羽根車 ( ステータ 、 ロータ )異常無し。
5. オイルクーラー異常無し 。
6. 比例電磁弁異常無し 。
7. その他全部異常無し 。
以上全項目について異常無く 、 継続使用が可能でした 。 リターダの耐久性が実証されました 。
R120 制動性能比較
ECU 設定 : 1750rpm
供試品製造番号 : W0070356
ブレーキライニングの磨耗量の調査結果は下記の通り 。 100 万 km の間 1 度もライニングの交換は無く 、 6 輪の平均は 2 mm 。 これは 、 同ユーザーの類似車両が 20 万 km 毎に 10 mm 磨耗して交換していることと比べると 25 倍の効果といえます 。
左
右
前前軸
2mm
2.5mm
前後軸
2mm
1.5mm
後軸
2.5mm
2.5mm
リターダを装着し 100 万 km 走破した車両のブレーキライニング 。
ブレーキドラムに対する影響は 、 下の写真で明らかなように熱クラックがほとんどありません 。 右側の写真は比較のために示すリターダ非装着の車両のブレーキです 。 熱クラックの違いが明白です 。
リターダを装着した 100 万 km 走破のブレーキドラムは新品同様でした。
リターダ非装着の車両のブレーキドラムには熱クラックが無数に入っている 。
車両管理者の声
リターダの経済性
東來運輸株式会社 金城専務取締役
車両を管理する金城専務取締役の評価は「 リターダは安全で運転が楽になるだけでなく 、 コスト面でも大きなメリットがありました 。 最初の購入コストは高くてもランニングコストを含めた全体では 、 ずいぶん経費節減になります 。 毎年のブレーキライニングの張り替えが不要ですし 、 タイヤの寿命も伸びます 。 ブレーキドラムがあまり熱くならないのでタイヤの硬化が少なくタイヤ再生が 3 度できます 。 リターダは素晴らしい製品ですね 。 」
ドライバーの声
リターダの快適性&安全性
ドライバー石津さん
100 万 km 走破した車両を運転した石津さんは 「 リターダを使い始めて 、 こんなに良いものがあったのかと思いました 。 リターダがあれば 、 高速ではほとんどノーブレーキです 。 普通の道路でもよく使います 。 もうリターダの無い車では不安です 。 」